自己紹介
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ヨガ教師のゆみこと申します。
私がヨガを始めたのは20年以上も前の話になります。私が18歳の時、過労から病気しがちだった母が地元のヨガ教室に通っていたことがきっかけで、最初はそれに連れられる形で始めました。当時の私は運動不足で食生活の乱れもあり、今よりずっと身体も硬かったため、ヨガのアーサナ（ポーズ）はとにかく苦手でした。それでも教室の先生方が親身になって教えて下さり、指導者養成コースでヨガの思想的な奥深さを知ることができたことは私にとって大変幸運なことでした。自分の強い意志というよりは、どちらかといえば何かに導かれるようにして始めたヨガでしたが、練習を続けるうちに呼吸が深まり心が静かに整い始めてくると、以前より五感が研ぎ澄まされるようになり、身の回りのことがきちんとできるようになったので、その変化については私の家族やその周囲が驚いた程です。
本格的にヨガを自分のライフワークとして意識するようになったのは20代前半の頃、ワーキングホリデーを利用してニュージランドで生活したときのことです。現地でアルバイトをしながら、何かを見つけたいと模索していたところ、たまたま出会ったのがアシュタンガヨガの教室でした。自分にはこれが必要だと直感して、それからは生活がヨガを中心に回っていくようになりました。ニュージーランドの先生の紹介でインドのマイソールを訪れたのを皮切りに、自分の成長にとって必要な場所を求めて海外と日本を行き来する生活が始まりました。地元でインストラクターとしてヨガを教えながら、30代前半までに様々な場所で研鑽を重ねることで、私はヨガ教師としてようやく一人立ちすることができたのではないかと思っています。
今日まで私は、今を生きる私たちに必要なヨガは何かという問いに応えようと自分なりに模索を続けてきました。これまでに関心を持ち続けてきたのは、ヨガの身体的な効果についてだけではありません。多くの先達にとってそうであったように、私にとってヨガは身体をあるべき状態に引き戻すだけでなく、瞑想を深め、心の静寂を取り戻すためにあります。結婚を機に東京に移り住んでからは、このことを実感する機会がいっそう多くなったかもしれません。出産、子育て、同居といった様々な経験は、大きな喜びと同時に多くの困難を私にもたらしましたが、困難に直面する度、私はヨガにどれだけ助けられたか分かりません。
私には、ヨガを教えていていつも嬉しく思う瞬間があります。それは、生徒さんが今までとは違う心や身体の感覚に気付き、それを共有できたと思える瞬間です。その瞬間は人によっては比較的早く訪れることもありますが、それなりに長い時間を要することもあります。それは言うなれば終わりのないマラソンのような道のりで、ヨガを教えることの大部分は、生徒さんがなんとか次の通過点まで完走できるように、励まし、寄り添うことにあると思っています。アーサナの見本を見せることは実は簡単なことで、ヨガを教えることの一部分でしかありません。難しいけれどもやりがいがあるのは、ヨガが心や身体に与える効果を一人一人に実感していただけるように一人一人の心や身体の状態に必要なヨガを組み合わせ、共に取り組むことなのです。
ヨガにはあなたの潜在的な力を引き出す力がきっとあります。私自身がそうであったように、ヨガを続けることで自分が知らなかった自分らしさに気付くことだってあるかもしれません。大事なのは続けることです。それも効果的な方法で。私のヨガ教室がそのきっかけになれば、とても嬉しく思います。
経歴
- 1997年4月 愛媛県松山市の藤本ヨガ学院に入門。指導者養成コースで学ぶ。
- 2001年1月 ニュージーランドにてアシュタンガヨガに出会う。オークランド・ヨガアカデミー(Aucland Yoga Academy)で指導を受ける(1年間)。
- 2002年1月 インド、マイソールのアシュタンガヨガ・リサーチインスティチュート (Ashtanga Yoga Research Institute) にてパタビ・ジョイスの指導を受け(2ヶ月)、その後リシケシでもアシュタンガヨガの指導を受ける(1ヶ月)。
- 2002年4月 日本帰国後、スポーツクラブと松山市の自宅にてハタヨガとアシュタンガヨガの指導を始める。
- 2003年4月 再びニュージーランドのオークランド・ヨガアカデミーで指導を受ける。
- 2003年11月 オーストラリアに渡り、デナ・キングスバーグ (Dena Kingsberg) が主催するセンターオブバランス(Centre of Balance)にてアシュタンガヨガの指導を受ける(1年間)。
- 2004年11月 インドのアシュタンガヨガ・リサーチインスティチュートで再びパタビ・ジョイスの指導を受ける(4ヶ月)。
- 2006年2月 オーストラリアのデナ・キングスバーグに誘われ、当地の上級者養成コースに通う（4年間にわたり、延べにして1年間のコースを修了）。
- 2010年3月 日本帰国後、再びスポーツクラブや自宅にてヨガの指導を再開。指導者養成にも取り組む。
- 2011年3月 結婚を機に東京に移住。
- 2012年8月 出産を経て、子育てをしながら徐々にヨガの指導を再開。今日に至る。